SNSキャンペーン10年分のボツ案 アパレル編【アーガイル10周年企画】

〜 会社からSNS担当を命じられ、日々苦悩する者たちに捧ぐ 〜

SNS活用支援ひとすじで、10年目を迎えたアーガイル株式会社。
キャンペーン、広告、コンサルティングなど様々な施策を手がけてきた。
支援実績は、大手企業を中心に200社を超える。
しかし、その10年の歴史の影には数多くのボツになった企画たちが……。
今回は、アーガイル株式会社が10年の節目を迎えたことを機に、
過去のボツ企画にスポットを当てつつ、別案件でリサイクルできたりしないか
模索するという試みである。
ということで、弊社代表の岡安にボツ案について聞いてみた。

登場人物紹介


社員A:2018年、アーガイル株式会社に入社した社員。周辺の整理をしていた時に、大きな箱に入ったボツ案たちの山を発見。そこでボツ案紹介記事を書くことを閃き、企画。

 


岡安:アーガイル株式会社代表取締役。企業のSNS活用支援のみならず、さまざなSNSキャンペーン企画、提案をし、売り上げを倍増させた実績も。現在、自社発SNS「グラフィー」を開発中。

 

本日は、よろしくお願いします!

よろしくお願いします。

今回はボツ案紹介ということで、アーガイルの歴史を辿るようでとても楽しみです。岡安さんはどうでしょうか?
今まで色んな企画を提案してきて、振り返る機会があまりないのでとても貴重な時間になると思います。中には自信のあった企画もあるので、どうしてボツになったのか今後のためにも検証していきたいですね。

今回の提案先企業は「大手アパレル系ショップチェーン」です。主な情報は下記にとおりです。

ボツ案提案先企業情報

■業種・業態:大手アパレル系ショップチェーン
対象SNS:Twitter
提案した企画数:4つ
■与件:イメージ戦略のためのブランディング。「おもしろい」ことをやっている企業だという、PR活動がメイン。
■企画のポイント:おもしろいことをやっている企業だと認知させるために、オンラインだけでなく、オフライン(店舗活用)を活用した企画も考えたとのことです。

1つ目の提案:「着れるだけプレゼント」

「着れるだけプレゼント」はどういった企画ですか?
フォロー&ツイートで参加できるキャンペーンです。賞品は、クライアントの店舗で当選者が制限時間内に着れた分の洋服を全てプレゼントするというものです。手軽に参加できるキャンペーンに加え、賞品を豪華にすることで、この企画を通じ良質なクチコミを醸成するのが狙いです。
時間内に服をたくさん着るのは大変そうですけど、普段できない体験ができるのはうれしいですよね。しかも、クライアントのブランド戦略にも適してると思いますが、なんでボツになってしまったのでしょう?
クライアントのブランディングに企画が合わなかったからだと思います。クライアントは、安く買えるイメージの他にかっこいい服がある、おもしろい企画ができることを認知させたかったので、このキャンペーンの商品で当選者が大量に服を着込んだら、与えたいイメージから逸れてしまいます。また、海外ですでにやられていて一時期ブームになったこともあります。なので、マーケットには広く知れ渡っているキャンペーンと認識されているため、ありきたりだと思われたからでしょう。
あっ……なるほど、面白さの他にかっこよさも伝えたいとなると確かに少々難しいと思いますね。ですが、ただ着込むだけでなく、その過程を写真に撮ってSNSにあげたりすれば、それなりに反響もあると思いますし、写真に写っている服をみて欲しいと思う人も出てくるかもしれません。他のクライアントなら活かせられるキャンペーンかもしれませんね!

2つ目の提案:「美男美女店員が10万円分コーディーネート」

「美男美女店員が10万円分コーディーネート」はどういった企画ですか?とても興味深い企画ですね。
フォロー+好きなコーディネートを選んで投票すると参加できるキャンペーンです。賞品は、クライアントの店舗の美男美女店員が総額10万円分のコーディネートをしてくれる権利をプレゼントするというものです。選択式のキャンペーンはユーザーが参加しやすく、また美男美女の店員を起用することでキャッチーなキャンペーンに仕上がったかと思います。これにより、クチコミの醸成のみならず、店舗への興味、店舗来訪の促進に繋げます。
なるほど……キャンペーンの話題性だけでなく、店舗来訪にもつながるキャンペーンなんですね!現場のプロから選んでもらえるのも、当選者も喜ぶと思います。しかも、10万分ですからすごくかっこよくなりそうですが、これもボツなんですよね……どうしてでしょうか?
クライアントがあまり興味を示さなかったんですよね(笑)当初は、クライアントの店舗でイメージキャラクターを務めていたタレントさんにお願いしようと思いましたが、あらゆる障害がありこの形に落ち着きました。
前はタレントさんにお願いする予定だったんですか?それだったら、もっとキャンペーンに箔がついたでしょうに。今、インフルエンサーと呼ばれるSNS上で発信力のある人たちと連携すれば、もっとキャンペーンが盛り上がると思います。

3つ目の提案:「Twitterアイコン Tシャツ」

「Twitterアイコン Tシャツ」はどういった企画ですか?
フォロー&ツイートで参加できるキャンペーンで、投稿した方の中から抽選で、各ユーザーのアイコンを使用してTシャツにしてプレゼント、そして店舗で販売するというものです。このキャンペーンを通じて、ネット上のクチコミを促進、企業とSNSの親和性や先進性を認知、そして店舗来訪の直接的な誘引に繋げるのが目的でした。
自分のアイコンが入ったTシャツをアパレルメーカが作ってくれて、さらに実際に大手ショップチェーンの店舗で販売するなんて、素敵なキャンペーンだと思います。私も欲しい……!ですが、これはなんでボツになったんですか?
またこれも、あまり興味を持ってもらえなかったんです(笑)当時、Twitter、Facebookなどに使われている文字やアイコンがおしゃれという空気があり、それに乗った企画だったんですがボツになりました。
トレンドを活かした企画なのに……。ですが、最近色んなSNSが登場してきているので、SNSと店舗が連動したキャンペーンがもっと増えるかもしれませんね。ユーザーの参加意欲をどうしたらあげられるかが鍵だと思います。

4つ目の提案:「日本全国!100文字探して100万円」

「日本全国!100文字探して100万円」はどういった企画ですか?なんか、旅をするキャンペーンっぽいですね。
クライアントの全国の対象店舗に1文字づつ書かれた文字をユーザー同士が協力し合って探すTwitterキャンペーンです。最終的に完成した文字をツイートすると100万円分の商品券が当たるキャンペーンに応募できます。話題性のあるキャンペーンになると思いますし、クライアントが大手チェーンだということを認知させることことができます。また、文字を集めるために各店舗に来てもらう必要があるため、店舗来訪の直接的な誘引に繋がります。
100万円分の商品券が出るのなら、参加してみたくなりますね。しかも、参加者同士で情報をシェアしながらキャンペーンに取り組めるのですから、とても楽しそうでワクワクする企画だと思います。しかし、ボツになってしまったのはどうしてでしょうか?
100文字を集めるのは難しいですし、ユーザー同士が情報を共有できるシステムがなかったのも一因としてあげられますが、一番の原因は参加の敷居が高かったのだと思います。そして敷居が高いために、もしユーザーが参加してくれなかったら存在を認知されず企画が終わってしまいます。これらの案の中で一番オリジナリティーがあり、自信もあったのですが、原因を解消しきれなかったのが悔しいですね。
参加の敷居が高いですか……確かに全国で100文字となるとユーザー同士の情報共有が必要ですから、参加してくれるかどうかわからない懸念がありますよね。最近は特に、参加が簡単なリツイートキャンペーンが多くて、そっちの方に参加してしまいますよね。ですが、実際に店舗に足を運んでもらうような企画の方が、認知だけでなくお客様の反応を直に見れるので、得られる効果は大きいと思うのですけどね。

ボツ案の再利用について聞いてみた

それでは4つの企画の中で、他のクライアントに活かせそうなものがありますか?
3つ目の「Twitterアイコン Tシャツ」4つ目の「日本全国!100文字探して100万円」ですね。

3つ目の企画ですが、現在Instagramが伸びて来ているので、Twitterでやるよりもより効果的なキャンペーンにすることができると思います。もちろん、Instagramの許可とユーザーの許可が必要になっては来ますが、Tシャツだけではなく、バッグやアクセサリーなどの様々なファッションアイテムを作り出すことが可能だと思います。

4つ目の企画は今回のクライアントとは叶いませんでしたが、この企画はアパレルだけでなく、ショッピングモールやレジャー施設など場所的に活かせる所が多く、文字数の選定やユーザー同士で情報を共有することができるサイトなどがあれば、十分実施は可能だと思います。

3つ目は、確かにInstagramを活用すれば、色々なファッションアイテムが作れそうですね。最近は、SNSでの個人情報の問題などがありますが、そこをうまくクリアにすれば、ワクワクするようなキャンペーンを開催できるかもしれませんね。
4つ目は、他のレジャー施設など大きなところで活用できるのは、キャンペーンの幅が広がりそうでいいですね。文字集めみたいにユーザー同士が協力するような企画なら、ユーザー同士が情報共有できるページを用意して、それ以外だったらSNS上でリアルタイムに情報が流れて来て宝探しや、スタンプラリーみたいなことをしたりとか、組み合わせ次第でどんどん面白くなって行きそうですね。

 

岡安さんありがとうございました。たとえボツ案だとしても、様々な考えが張り巡らされていて驚きの連続でした。それに、今まで実現できなかった企画でも媒体を変えれば実施できるのはいいですね。

さて、今回はアパレル編ということでしたが、他にも飲食、レジャーもの企画などアーガイルには多種多様のボツ案が眠っています。次回はどんなボツ案と巡り逢えるのか、お楽しみに。