キャンペーンを提案する際には「クチコミがクチコミを呼ぶ仕組みを作る」事、つまり、動線設計を最適化することを第一に考えています。
(クチコミというのは、バズや拡散と同じような意味で使っています。
こちらの図は提案の時にも実際に使っているフレームワークです。アーガイル社ではこのフレームワークを創業から使い続けており、ずっと現役です。
クチコミを産むサイクルとは?
クチコミがクチコミを産むサイクルとは以下のような流れです。
- 「自社ファン」をSNSのフォロワーにして、キャンペーンやコンテンツをファンの皆様に見ていただく。
- そのコンテンツをSNS上で拡散していただき、フォロワーに対して情報を伝播。
- 自社サイト、オウンドメディア等を見ていただき、新たな「自社ファン」になっていただく。
- 自社フェンSNSのフォロワーになっていただき、また①へ。
このような動線設計をしております。
弊社ではキャンペーンだけでなく、その他O2O施策やサービスを考える場合、基本的にはこの考え方に則っています。
自社ファンとは?
自社ファンとは、簡単にいえば、ずっと商品やサービスを使い続けてくださっているお客様のことです。マーケティング用語っぽく言えば、LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)の高い優良顧客、ちょっと意識高めに言えば、エヴァンジェリスト、またはアンバサダー、いわば「お得意様」です。
この自社ファンのみなさまはありがたいことに、フォローしてもらえる確率が高いです。会社の新しい情報を得ようとしますし、趣味嗜好的な商材であればTwitterで検索することも多く、積極的に情報を得ようとします。まずは、このSNS上でふわふわしている流動的な自社ファン、または潜在ファンにアプローチし、アカウントの認知度を高めて、ガッチリ囲い込む必要があります。
どうやって自社ファンにアプローチするか?
この動線を作る場合、クチコミサイクルの起点として自社ファンへのアプローチをする必要があります。いくら世間的に認知度が高く、多くの方に知ってもらえているブランドといっても、アカウントを立ち上げればフォロワーがガンガン集まってくるという事はほぼありません。なぜなら、そもそもアカウントの存在を知らないからです。なので、まずは、自社ファンへの公式アカウントの認知度を高めなければなりません。
自社ファンにアプローチする方法は、
- 既存の自社メディアを利用する。
- 広告を利用する。
- キャンペーンを開催する。
この3パターンです。
①既存の自社メディアを利用する。
既存のメディアにTwitterアカウントの情報を掲載することは非常に効果的です。ホームページ、オウンドメディアなど。店舗や商品パッケージなども、「外部に発信する」という意味を大きく捉えると、ある意味自社メディアともいえます。
ポイントはフォローしやすい環境を整えておくことです。
例えば、お店の中で、アカウント名だけを伝えてもなかなかフォローしてもらえません。お客様からすれば、わざわざアカウント名を検索するのは面倒ですし、フォローする理由がないからです。その心理的な障壁を乗り越えてもらうためには、まず、環境を整えることが最優先事項です。QRコードでお店のTwitterアカウントをリンクしたり、ハッシュタグを利用したり、フォローでプレゼントのようなキャンペーンを開催して、フォローするいいわけを作ってあげたりと、そのお店の特性に合わせた環境整備、動線設計をすることが重要です。
②広告を利用する。
各SNS広告も非常に効果的です。特にTwitter広告の場合は、キーワードによるターゲティングが効果的で、自社商品や会社名などをつぶやいているアカウントに絞って広告を見せることができます。商品名などをSNS上に投稿するというのは、その人の心にそれなりの大きなインパクトを与えているので、このような人たちをターゲティングしない手はありません。
広告利用の際にも、動線設計は非常に重要なポイントとなります。
③キャンペーンを開催する。
キャンペーンを開催することで、自社ファンに拡散を呼びかけます。ファンのフォロワーが拡散した投稿を見て、新規ファンになり、フォロワーになり、拡散し、と狙った動線を作りやすいのがTwitterキャンペーンです。