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【Twitterキャンペーン事例】既存のファンにも新規のファンにも喜んで欲しい。ファンマーケティングが成功した事例

今回はキングジム様のTwitterキャンペーン事例をインタビュー形式で紹介したいと思います!

■キングジム様の与件はどういったものでしたか?

岡安:
キングジム様のデジタルガジェットはコアなファンが多いのですが、大々的に知られているわけではないという現状があったので、もっと多くの方に商品を知ってもらい新規のファンを増やしたいという要望がありました。

■キングジム様の課題を解決するにあたって、どのような目標を立てましたか?

岡安:
私たちがキャンペーンを企画する上で考えたのはこれらの3つになります。

①キングジム商品についての良質な口コミを増やす。

②既存のファンの生の声を表に出す。

③潜在的ニーズを持つ新規ユーザーも獲得する

初めてキングジムを知っていただける方はもちろん、既存のファンにも楽しんでもらえるようなキャンペーンを行うことが大事なポイントだと考えました。

■上記の目標を達成するためにどういった施策を行ったのでしょうか?

岡安:
ピックアップしたキングジム様の10商品に対して、Twitterで『#持っている』または『#欲しい』のどちらかのハッシュタグをつけてツイートしてもらう、というキャンペーンです。

それぞれの商品のところにはYouTubeの動画も載せているので、どんな商品なのかや機能がわかるようになっています。『#欲しい』とツイートした方には、抽選でその商品をプレゼントしました。

『#持っている』とツイートした人は既存のファンなので、その方たちが喜んでいただけるように『キングジムの未来の新商品を1年分送る』というプレゼントを考えました。
これは、キングジム様が今後1年間に発売する新商品を全て当選した1名の方に送りつける(笑)というものです。

(実際のキャンペーン企画のLP一部)

 

■キャンペーンを実施するにあたって心がけたことはありますか?

岡安:
いかにキングジムファンの方々が投稿したくなるか、そして投稿しても恥ずかしくない、むしろ自慢したくなるようなキャンペーンができるかを心がけました。

■キャンペーンの結果はいかがでしたか?

岡安:
具体的な成果としては以下になります。

開催期間 : 13⽇間

応募件数 : 14,944件

URLツイート回数 : 約2万回

総リーチ数 : 12,168,861件

フォロワー増加数 : 9,637⼈

ツイート数が2万件ということでかなりの拡散がありました。
結果として、既存のファンも新しいファンもたくさん参加してくれましたね。
さらに半分以上の方が何らかのコメントをつけて投稿してくれました。

例えば、実際にあったTwitterのコメントで、『ポメラ(キングジムのロングセラー商品)初代から持っていて今は3台目を使っています!』、『友達がショットノートで描いたイラストをTwitterにあげていて、私も欲しいと思いました!』といったコメントなどがあり、このキャンペーンを通して、良質な口コミが自然に集まってきました。

■キングジム様の満足度はどうでしたか?

岡安:
たくさんの良質な口コミやコメントが集まったので、弊社のArc(http://arc.argyle.jp/)というツールを使用してダウンロードし、Excelにデータをまとめてお渡ししました。

担当の方の話では、そのコメントのリストを印刷して役員会で回し読みされたそうです。
商品を開発している側でもお客様の生の声を聞く機会はあまりないので、いい意見や声を聞くことができ、とてもいい機会になったと喜んでいただけました。

■今回のキャンペーンで得た教訓を教えてください!

岡安:
キャンペーンを通じてどういう口コミをして欲しいかというのは、お題の出し方や投稿方法、賞品の設計などで誘導できます。それらはあくまでもファンによる自発的な投稿であり、ヤラセやステルスマーケティングとは正反対のことです。

ファンの人達は、『私たちの使っているものはこんなにすごいんだ!』と自慢する場を求めています。なので、それを思う存分にさせてあげる『場』を作ることがファンマーケティングのポイントであると思います。